ナミゾウカンパニー 食堂部

みなさま本日のご機嫌はいかがでしょうか。

2022年にアミゾウ(子)経由で知った、素晴らしい創作料理の一軒があります。前菜から、肉、魚、旬の野菜と様々なソースを縦横無尽に使って出してくれます。素材が持つ旨味と甘味を感じられる弱めの調味です。

① とうもろこしのムースと海老三杯酢ゼリー

② カンパチの炙りと夏野菜のサラダ仕立て

③ フォアグラソテーと南瓜のピュレ

④ イサキのポワレ南仏風

⑤ 牛フィレ肉のローストと万願寺唐辛子

⑥ 鯵ご飯とお吸い物

⑦ デザート

調理担当のわたしが作成できる材料費の数日間分で、これほど幅広い料理が提供されました。三杯酢、ムース、ゼリーがどれもシルクのようです。甘味に変えたら全てがお菓子になるはずです。①のとうもろこしは粒表面をカリッと焼いて一口で食べ切る量を海老の上に乗せていて、夏の味だなあと感じながらいただきました。

⑤の万願寺唐辛子は肉厚の歯応えです。上質な牛肉をソースと共に味わうもので、こういった組み合わせが出会いものなのでしょう。

⑥は鯵の干物を焼いてほぐしたものときゅうり、味噌で合わせて宮崎郷土料理の冷や汁の汁のない乗っけ白米です。麦味噌かなと、つじ川さんに聞きそびれてしまいましたが、そんな気がしました。

⑦のデザートは初回にこちらで食事をした折に、欲張って全種類頼んでしまい、途中で味が分かりにくくなりました。なんてもったいないことを、と反省したので、今回は、キャラメルアイスとチョコレートのテリーヌの2品をしっかり味わいました。このほかシャーベットもあり、季節ごとの違いがあるようですが、驚きはこれらデザートの全ても自家製だそうです。

また最初に出されるフォカッチャもオーブンから出してすぐのものが提供されます。これも初回に失敗しておかわりを頼んでしまい反省です。もう老人の胃には入りきらないようです。

特別な探し物をせずとも手に入る食材を生かして、柔らかい調味でまとめる。星が幾つの、の料理店での食事経験はないですが、奇を衒うものばかりが創作ではないです。対価を取れる一品にできることが、仕事なのだなと感心し満腹満足の帰路につきました。

大阪市南船場に構える料理店です。ご夫妻ふたりで静かできれいに営んでおられます。

「つじ川」さんです。

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