建築家「坂 茂」氏の作品にうっとりする。これまで「ポンピドゥセンター メッス」「スイデンテラス」「SHISHI-IWA-HOUSE No.2」「豊田市博物館」「下瀬美術館」へそれぞれ宿泊、また鑑賞体験をした。ポツリとその名称通りに水田が広がる中に存在する「スイデンテラス」は最寄りのJRからのアクセスがよかった。「ポンピドゥセンター メッス」はバッチリ駅前。これは迷いようがない。これら二つ以外は自ら自動車を乗りこなしてたどりつく方法が使えなければ、公共交通機関とタクシー、また設備へのシャトルバスを利用する。
先日出かけた淡路島西海岸にあるレストラン「陽 燦燦」も自動車を運転しない、そもそも保有もしていない身はバス利用の往復だった。まず自宅近くの鉄道駅から神戸三宮バスターミナルへ向かい、高速バスに乗車し淡路ICの停留所で下車。そこから数箇所ある施設を巡回するシャトルバスに乗る。まずはどうにか先着順の高速バスの座席も確保。淡路ICで降ろしてもらい、レストランへ向かうシャトルバスの乗り場へ。事前に数枚の写真付きのガイドをウェブでスクリーンショットしていたものを見ながらスロープを降りるが案内表示が見当たらない。すぐさま動揺が起きる。2周してようやく陸橋の隅にひっそりとたたずむシャトルバスの時刻表を発見。やれやれと冷や汗もおさまって、20分強ある待ち時間に帰路に寄るICの施設を下見してみる。観覧車、御朱印(ストアスタンプ)を地味に集めているStarbucksの場所。みなさんが朗らかに写真を撮影しているベストフォトスポット。それらを確認してからシャトルバスへ。
10分足らずでレストランへ運んでもらい、ランチをいただいた。ヴィーガン主義ではないが、野菜中心の淡路食材を使った4品をオーダー。葉物野菜はもちろん、小鍋のグリルで出されたマッシュポテトがことのほか美味しく、スパイスだろうかとしばらく推理してみた。スタッフさんに尋ねてはいないが「バジル」のソースがしっかり絡まっているのでは・・・と思った。これが食べ進めていっても飽きない味。温かいじゃがいもの上にはパリパリの野菜とフライドオニオンが載る。冷製のサラダとミネストローネも素直な味なのに食べました感があり満足である。レストランはヴィラや畑の中、まだ早春とも言えず、晩冬のその周りはハーブがあり菜の花イエローが一際元気よく見えた。第一目的である坂兄上の作品の感想はもちろんただただうっとり。担いでいる屋根がとてもどっしり重量があるからなのか、今まで見てきた兄上の作品の中でも一番紙管が太め、かつ数多く組まれていて野生を感じた。リノベーションなのか、一からデザインされたのかそれはわからない。専門の技術や工法を知ろうとはもとより思っていなくて、感じることができればそれでいい。この作品も今まで見たいくつかの場所もいずれは朽ちていくだろう。今見える眼で見る体験ができてよかった。
さて帰りである。なんとシャトルバスは帰路、淡路ICへ向かってくれない!岩屋中学前の乗降場まで乗せてもらい、一度下車してから別の便を20分待つ。冬の淡い光をぼんやり見ながら次のバスを待つ。海岸側を眺めていると既視感のある曲線が見える。昨夏出かけた大阪関西万博の大屋根リングにちょっと似ている。竣工はまだ先のようだけれど、ダイナミックな姿で帰宅してウェブを探すとパソナグループの宿泊リゾートホテルである。海を見る街で育ったけれど馴染んできたその風景とは違って淡路島の海岸沿いは開放感がある。シャトルバスが来て無事淡路ICへ。Starbucks店内から瀬戸内海と日本が誇る橋梁技術作品である明石海峡大橋が大きく見える。内戦もまた他国との戦いもしていないからこそ、家族で出掛けてきて写真を撮り、観覧車に乗る組み合わせをじゃんけんで決めている平穏が見える。偶然生まれた国が日本で、ここが地球上いちばんなのかそれはわからないけれど、今日が平和だったのは間違いない。「平和ぼけ」と冷ややかに言う人がいるが、ボケられる平和があるのだ。
再び大橋を渡り三宮へ戻ると、「イスズベーカリー」へ。トレーからはみ出すほどの🍞を買いたいが、チーズクロワッサンと名物トレロン、を購入。夕飯は大好物の🍞🥐祭りとなった。

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