ナミゾウカンパニー 美化部

みなさま本日のご機嫌はいかがでしょうか。

やっかいなウイルスが出回ったこの数年は、規制が増えていました。もともと、帽子すら嫌いなのにずっとマスクをかけることがとてもつらい期間でした。よく考えて必要な場所でしかかけないやり方で過ごし始めています。

今年の3月に首都圏に住むアミゾウ(子)の家に行った時、何度か移動に電車を使いました。乗車率の多い路線であることは知っていましたし、その日も混雑していました。全員がマスク使用です。ロングシートの中ほどで吊り革を持って電車の発車を待っていて、ドア付近をぼんやり見ていました。40歳前後と見られる男性が、ごく自然な手つきで、マスクを外し、

「ぶぅわっくしょん」

と盛大にくしゃみを放ち、これまたごく自然にマスクを付け直しました。今や見慣れた日本の光景、下を向き手に持ったスマートフォンの画面には集中しています。

今し方何を見たのか、なんだったのか、なぜ。とあれこれ思いながら帰宅。アミゾウに早速報告し、びっくりした、あんなことがあるんだ、と言うと、

「そんなん、いっぱい見るで」

と一言。この災禍の前はマスクをかけて生活し続けた経験はなく、生き物ですからくしゃみや咳が公共の場で出たことは何度もありました。しかし流石にこの3年は、人様に近づかないよう注意をしてきました。人は見かけが9割と言うのはわたしの持論です。それに反するほどくしゃみ放散の彼はさっぱりした身なりで、爽やかな印象でした。行為に驚いたあまり、下車するまで見ていて、その外見と人格は180度違うのかとも思いました。

鼻先がむずがゆくて、マスクを取った時にうっかりくしゃみが出てしまった、と言うのではなく、確信犯、発散したらあぁスッキリしたわと言わんばかりにマスクをかけ直す。

アミゾウの解説によると、

「自分のかけているマスクの中が汚れるのが嫌なのよ」

えええ。そりゃ嫌ですともわたしだって。褒められた人生は送ってきませんでしたが、こういうマイルールは設けずにきました。これからも、

「人の振り見て 我が振り直せ」

は心します。

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