ナミゾウカンパニー 新聞部

みなさま本日のご機嫌はいかがでしょうか。

誰かの支えがまったくないままに育ってきた人はいないと思います。自立心、独立心を持ち、サバイバル能力にも長けているひとにも等しく訪れる老化と死は、有性生物の宿命です。ふた親の病状とその後の別れにいたる間に、なぜなのか、対策は、などたくさんのことを考えました。父と母の病名は違いましたが、終末期には脳のほとんどが損傷し、見当識がなくなっていきました。

父は、介護をしてくださっていたプロの方達でさえ、レアケースだと驚かれたほど行動が不可解になり、わたしは混乱しました。会話ができていた時には、家が遠いのだから無理せずに早く帰れと言ってくれることもありました。やがてことばが出なくなっていき、最後に何を話したのか覚えていません。

解明できていない病気はたくさんあります。認知症もその一つで、「明日その状態になりたいです。」と言える人は多分いないと想像します。日経新聞を日々読む中で、経済の仕組み、アジア経済の動向、商品やサービスがなぜ売れているのかの解説など、興味深い記事はたくさんあります。それらの中でもいちばんランプが光って見えるのが、認知症対策の記事です。運動、食事、他者との交流、早期発見と治験段階の薬剤。いつも本気で読んでいます。

今日の朝刊第8面広告の文章に涙があふれました。Pixie Dust Technologies,IncとSHIONOGIが協業して認知症と戦う武器の研究をしているそうです。変調された「音」が脳を活性化する仮説に基づき、形にしていく、希望を大きくしていく。と書かれています。

今Apple社のパーソナルコンピュータMacBookAirを使い、インターネット環境を利用して文章を書いている事実は、わたしがこどものころにはなかった。善意と意欲、何より使命感を強く持って難問に取り組んでいる人々がいることに感謝します。多くの人が、いつかはこの世界を去っていくにしても悲しさの少ない形で終えたいと願っています。わたしもそのひとりです。今は弱くてもその光がどんどん輝いていくと信じたいです。

挑戦を続けるみなさん、ありがとうございます。

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