ナミゾウカンパニー 旅行部1課

みなさま本日のご機嫌はいかがでしょうか。

2024年3月に、友人を誘って「よこはま動物園 ズーラシア」へ行ってきました。その友人とは兼ねてからそこへ行きたいねと話していたのです。しかし、お互いの都合が合わなかったこと、彼女の家族の変化もあり、延び延びになっていっていました。

ようやく時間を合わせてさて最寄駅での待ち合わせです。私は世田谷方面から、友人は埼玉地区からの移動です。相鉄線「鶴ヶ峰」駅からバスが出ていると調べ、それが一番わかりやすいだろうと思い、早めに到着した私は「ズーラシア行きバスはこちら」の案内表示を見つけて、時間に余裕があったので一度見ておこうと電鉄高架の下に降りてみました。が。これまでの経験からくる思いこみで、駅舎に隣接するようにバスターミナルがあるものと思ったら、無い。それでも人の流れを追っていくと、信号を一つ渡った先にかなり広いバス乗り場がありました。

友人とも落ち合ってバスに乗り込み、ズーラシアへ。

丘陵を利用して広々と作られているようで、のびのびと観察できます。友人はかなりの「晴れ女」なのに私が強めの「雨を呼ぶ女」ですので、朝から雨、しかも途中やや強い降り方にもなって、

「ごめんねぇ。アメフラシは私なのよぅ」

と謝り続けそれでも、平日、しかも雨と条件が良くないせいか入場者も少なく、傘持ち散歩を大いに楽しみました。歩きながら、友人が見せてくれたズーラシアのサイトにある園内にいるいきものたちを紹介している画像が面白すぎて大いに笑いました。

全ての生き物が全面の顔を載せられていて、まさに彼らの「証明写真」なのですよ。猛禽類も、圧力の低いものたちも正面顔。友人は、

「ね。すごい写真でしょ。どうやって撮影したのかしらね」

と言う。同感です。現代のデジタル技術を使い、コンピュータグラフィックスで合成してるようにも見えず、デジタルカメラ撮影だと思われます。生き物に関心を持ってもらいたい、と園の本気度が伝わります。

人間たちとってもまだまだ肌寒い3月。園内の何箇所かは体調管理のため見えるところには出ず、いませんと表示があります。それでも「オカピ」「リカオン」は出てきてくれていて、冷たいよねぇこの雨、でもありがとね、綺麗な模様を持ってるんだねぇとごちゃごちゃ話しかけながら回って行きました。途中日本の里山ゾーンに「ホンドギツネ」の運動場があり、でも誰も見当たらないので次に行こうとしたとき草むらから茶色い背中が見えてきました。

「あっ。来てくれた」とはしゃぐばぁちゃん二人。

しかし彼の方でも同じく、

「あっ」

綺麗な体を見事な回れ右にして奥に帰っていき、しばらく待ちましたが、戻ってきてはくれず一秒もない時間目が合っただけで終わりでした。

いちいちおもしろくしたい私は次のゾーンに向かって歩きながら、

「カズオ、覚えたからな。アンタの名前は忘れないから。きっとさ、なんだばぁちゃんか。若い美人が来たかと思ったぜ。ちっ、と帰ったんだわよ」

と口悪く言い、カズオ(彼の名前)がこんな形で思い出に残ったなと思いました。四足動物の中で猫族の次に大好きなレッサーパンダくんたちもおやすみしていてそれは残念でしたが、偶然「ミナミアフリカオットセイ」のお食事タイムに通りかかり、飼育員さんの説明を聴きながら観察していると、見事なインターセプトをする個体がいて、「野生だ・・・」とつくづく思いました。

「動物」を「園内」に囲い込み、見せていくことの意味を若い頃は全く考えたこともなく、エンターテインメントの一つくらいにしか認識していませんでした。彼ら方向から見たら迷惑な生活なのでしょう。それでもヒト族にはない、美しさや強さ、身体能力を垣間見せてもらえる場所があって欲しいです。

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