ナミゾウカンパニー 映像部 1課

みなさま本日のご機嫌はいかがでしょうか。

ふとめくっていたデジタルマガジンの特集タイトルに目が吸い寄せられていきました。

「あのヤマトよ永遠に が帰ってきた」。え。ヤマトってあのヤマト、ですよね。記事にはその始まりから現在地に至るまでが実に細かく記載されていました。たちまち高校時代へ時が戻っていきました。部活動が終わって着替え、そこから最大スピードで自転車を走らせ帰宅。飛びつくようにテレビをスィッチオン。しかし。ささきいさお氏歌唱のオープニングテーマの最後ダダダラーンと勇壮な音楽が終わっていくところです。

その解説記事を読んでいくと、大好きで毎週見ていたはずのそのストーリーも登場人物のキャラクター設定についても曖昧にしか覚えていなかったことにがっかりします。主人公の「古代 守」君よりもその親友「島 大介」君が好きでああいう沈着冷静な濃い短髪黒髪男子がボーイフレンドだったら嬉しいのにとずいぶん憧れていました。それから情報分析をする自走式ロボット型コンピュータ「アナライザー」君。他国製作の「star wars」登場のロボット君と印象がいつも混ざってしまいます。女性キャラクターの中でもイスカンダル星の「スターシャ」さんは最も印象深く、これまた他作品の「銀河鉄道999」内の「メーテル」さんとなぜだか混じるのです。この「スターシャ」さんが地球人に向かって語りかけるエコーがかかった美しい声が今も快く残っています。高校の友人とふざけて「わたくしは・・・・・イスカンダル・・の・・スターシア」と、当時は実に雑なもので、そのお名前が「スターシア」だと思っていました。

さてあれこれ思い出し、最新映画が劇場公開されいると記事で読み早速スクリーンで鑑賞してきました。本編の前にこれまでの「ヤマト」として歴史が語られ、かろうじて知っているのはこの壮大な物語の当初部分だけだったとびっくりしてしまいました。何しろ、善悪二面しかとらえていなかった、地球侵略のガミラス星「デスラー総統」に隠された真実があったことなど全く知らず、彼は悪い人。以上。で記憶は終わっています。日本テレビでの放送終了後も「デスラー総統」の声優をされた今でもご活躍の「伊武 雅刀」氏を見かけるたびにミスター「デスラー」と言ってしまうのですから。

数年前に「正義」についての白熱講義が話題になり、人の数だけそれがあるのだと還暦近くになってからようやく考えられるようになりました。宇宙空間での戦い、しかも海を航海する船の形そのままがそこで動くなんてファンタジーですが、そのファンタジーを追っていく中で哲学を考えるものだなと思います。ストーリーが終わり、エンドロールが始まると歌が流れます。「ヤマト」の世界観からなぜだか「火曜サスペンス劇場」のエンドロールを見ている時代に「ワープ」するのはなぜ?と思ったら「岩崎宏美」氏歌唱の「銀河伝説」です。実に伸びも艶もあるボーカルで、うっとりしました。彼女は「聖母たちのララバイ」を歌唱し、それが「火曜サスペンス」のエンディング曲でした。老年期に入ると記憶が多すぎて雑然とします。

高校時代とても作画の上手なクラスメート「ミーコ」ちゃんがいて、ノートにデスラー総統をさらっと描くのです。それがもうアニメそのまま。その子と言い合ったかどうかは忘れましたが、「ヤマト」の特殊技術「波動砲」「ワープ」はよく口にしてギャグだらけの日々だった記憶も映画を観ながら戻ってきて、楽しい時間でした。上映が終わり出ていく観客は男性ばかり。「え!!オバさん観ないの?」となりました。

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