ナミゾウカンパニー 映像部1課

皆様本日のご機嫌はいかがでしょうか。

録画済みの国営放送「大奥」最終回の視聴をしたところです。久方ぶりに大泣きしました。「大涙活」です。午前中は他の時間帯に比べてどうも感情の制御がうまくいかず、涙が出過ぎることがあります。数年前に旅立った実父が朝になると、先に花の川を渡って行った母を思い出してしまい、泣いていることが多かったので、遺伝なのかと思っています。

これから視聴する方のじゃまになるといけません。もわっと書きます。

よしなが ふみ氏の原作を読まないままでいますので、映像では違うシナリオになっているのか知りません。ですが、主要人物一人一人にとって譲れない信念があったのだとわかり、深い感銘を受けました。まだ20歳過ぎの頃、「山本 周五郎」作品が好きになり、たくさん読んでいました。やはり国営放送の大河ドラマとして映像化された、「樅ノ木は残った」も素晴らしいですが、他にもたくさん江戸時代の藩政を題材にしたものが多くあります。主君と家来やその家族それぞれが、許せないことや守ると決めた目的のため、自己犠牲をいとわない言動を表わす。いくつもそられを読んで泣きました。

人にそのことを熱く語ると、

「あなた、それは新派が好きってことね」

と言われ、「新派」が舞台演技の流派を指すことも知らず、それはいいと言われているのか、わたしが変わり者だと思われているのかわからずぼーっとしていました。耐える、ひたすら待つ、忠義、忠孝、自己犠牲などが多く描かれる作品に惹かれていました。今回「大奥」を見てきて、残虐な行動も、手を下した本人にとってはその道が「次善」だったのでしょう。ベストを尽くせ、と言うのは簡単ですが、ではひとりが同時に二つの時間を生きる不可能の前に、できることは制限時間いっぱい「次善策」を探し続けることでしょう。

なんと。ファンミ(ファンミーティング)放送も予定されています。老年のナミゾウにも参加できるシステムなのかわかりませんが、たのしみです。ひとりの人生に関わっていく中で、道を間違うこと、後戻りできなくなることをこのドラマもまた教えてくれました。

いつだったか、男性が簡単で美味しく料理を作る方法を漫画作品で紹介してると聞いて

「きのう何食べた?」

を読んだことでこの「大奥」にもたどり着きました。たとえ一つ一つが浅い探し物であっても、その次に曲がった先に想像していなかった「物語」を読む場所へ行くこともあるんだなと、ひとりうなずいています。

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