ナミゾウカンパニー 映像部1課

みなさま本日のご機嫌はいかがでしょうか。

先週末の日経新聞日曜版のインタビュー面で、ポーラ社長の「及川 美紀」氏のスタミナについて知ることがあり、エンジンの性能が良い人は1日を長く使えるのだなと思いました。しかし、まだ知り得ていない世界に祝福すべき人がたくさんいるものだと、午前中の国営放送を観て思います。

時々番組表で放送内容を事前に調べていた「あさイチ」を観ています。それが終わり、定時ニュースの後に世界で起きているニュースをじっくり報道している「キャッチ!世界のトップニュース」が放送されています。その中の@nycコーナー担当のマイケル・マカティア氏の表情と語り方がとても心地よく、楽しめます。

6/6放送回でニューヨークの「駄菓子屋さん」を紹介していましたが、地道な人生の豊かさを知りました。「レイズ キャンディショップ」の看板をあげた、「レイ・アルバレス」氏はイランで育ち、軍艦から海に飛び込んでアメリカ本土へ上陸し、40歳の時貯めていた資金でニューヨークにキャンディショップをオープンしています。ここまでですでに気が遠くなりますが、えええ、と口が空いたままになるのはここから。ショップは24hエブリディ開店で、アルバレス氏は現在90歳。彼としては、

「2033年まではここで働くよ」

との意思をお持ちです。マカティア氏とのやり取りの中、ここまで続けてきた哲学はなんでしょうと尋ねられたアルバレス氏は、

「千年前の本を読むね。多くは望まないんだ。家賃を払い、靴が買えるだけのお金があったらそれでいいのさ」

と軽やかに答えていました。映画のセリフかしらと思えます。アメリカンジョークのようにサラッと言葉が出る今日までに、辛い日もたくさんあっただろうなと勝手に想像します。持っているものを確かめ、感謝することもなくだらっと過ごしてしまうわたしと彼は、濃さの違う時間を生きています。強い熱量で前進できるエンジン性能も素晴らしいですが、雨でも雪でも続けるやめない耐久性、持久力に優れた力はうらやましいです。来店しているお客さんたちも楽しそうで、くつろぐとはこういう小さな場所が無くならないでいてこそ実現できると感じます。

アメリカ、特にニューヨークは楽しさよりも怖い体験をより多く得てしまいそうで、訪れたいと強く思ったことはありませんでした。レイ氏の、あははと笑う顔の映像を観て初めて、一度でいいから現地に行きたいと好奇心が大きくなりました。

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