ナミゾウカンパニー 諺部1課

皆様本日のご機嫌はいかがでしょうか。

こどもの頃から30代の半ばまで、両親から注意と批判を受けない日の方が少ないほどでした。中でも母から叱るというより、もはやあきれられていたことのうちのひとつに「あんたは根気が無い」があります。今日考えている諺ではないですが、[三つ子の魂百まで]をそのまま体現しているわたしは老齢になってもなかなか粘り弱い。

新聞紙上のお悩み相談への回答内容で見かけた諺です。

手習は坂に車を押すごとし

先頭の言葉は学問を指すようですが、芸事全般にも適用できるようです。この教えを読み、そうか、わたしは隙あらば坂の途中で一休みしていたから教えを受けてきたいくつかのことのほとんどを習熟できていないのだ、坂だと気づかなかったわと納得しました。遅い!遅すぎる!

楽器演奏、運動家の方の発言からよく聞く「1日2日休むだけでもその休んだぶんを取り戻すための時間は多く必要になる」。これも坂をジリっと下がってしまうことをいうのでしょう。そもそも好きではない分野、達成感や充実感も持てないことであれば継続するために別の理由、家業であるとかそれ以外に生存できる術がないと崖っぷち感でもあれば逃げ場はないです。一休みが多かったわたしが最近になって、崖っぷちではないけれど続けていることが日本経済新聞を読んでいることです。根拠はありませんが、どんな大メディアといえ、偏向報道や誤報、権力層からの圧力によるバイアスはあると思っています。それは人間が作って出しているものだからです。一点の曇りもない中庸を貫ける人間集団がメディア経営をし続けるのは困難でしょう。それでも他大手新聞も購読してきた経験から、詰まるところ経済が安定しなければたちまち困るのだからそこにフォーカスした記事を読み続けるとコアがわかってくるのではないかと思いました。成り行きとしか言えませんが、新型ウイルス混乱の中でアミゾウ(子)が投資信託に興味を持ち、手探りながらも家族で資産運用を始めました。日本経済新聞(以下日経)を読んではきたものの、金融経済、アジアBiz、世界の運用担当者が語る言葉などちんぷんかんぷんでした。我が身の小銭を預けるにあたってこれは学ばねばならぬと思い、直近2年間は毎日8割を読み理解に努めてきました。2年前は全体像のわからないピース数の多いジグソーに挑んでいる感覚でした。今日に至っても空白が埋まらずピースが手元にたくさん残っている現状ですが、繰り返し使われる言葉に戸惑うことは減りました。100%読まず8割止まりなのは、継続するためです。まさに坂を後ろへ下がらないためには読み続けたいのです。社会、スポーツ、日本株の個別株価欄まで追うのは諦めて、その代わり小さいインタヴューや新製品、サービス紹介は追い、本日付けですと肥満治療薬の記事には目を奪われ、繰り返し読みました。

野球選手のイチローさんの言葉に

「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道だと思っています」

との至言にして幼いひとたちにも伝わる名言があります。とんでもないところへ行きたいと考えてはいませんが、2年前よりは地球で暮らすヒトという同胞の様々な事実を知る積み重ねはできてきました。現地で実際に見聞きすることがかなわなくても、困っていることを改善する考えを持ち、実行に移している誰かがいると知るのは胸に細いろうそくの火がともる気がして、明日もまた新聞を読み続けようと思います。

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