ナミゾウカンパニー 食堂部

みなさま本日のご機嫌はいかがでしょうか。

日経新聞社よりメールで料金改定のお知らせが来ました。世界はつながっていますから、価格が上昇する理由はいくつもあるのだと思います。

ハミゾウ(夫)は老視がきつくなってからはまったく新聞読みをしなくなりました。購読する関心もなく、今回の値上がりについて意見を求めても、

「オレ読まへんからなぁ」

手応えのない返答でした。数日間迷った末、朝刊のみ購読の契約にしました。日経新聞にはテレビ東京で放映される番組の広告が載ります。興味を引かれてもなるべく番組内容を読まずにいるのですが、案内人さんのニコニコ顔に釣られて毎週録画予約しているBSTV東京系列のロケ番組があります。

「飯尾和樹のずん喫茶」

これは飯尾氏がこどもの頃から好きな「喫茶店」を訪ねるものです。大阪の気の長い抽出法で出す店主哲学の店もこの放送で知りました。

先日は西武鉄道の小川町駅周辺の店舗紹介をされていました。関東にはしばらく在住したものの全く知らない方面で、それも一興です。

「待夢」の名のコーヒーショップはご夫婦で経営されていて、夫君が20歳で開業した頃からコーヒーの価格を改定していないそうです。メニュー表にはコーヒー¥260とありました。

飯尾氏が

「上げていないっ!一度も!」

と興奮気味に言ってわたしも釣られてへぇと声に出しました。しかし番組を見終えてフと気づいたこと。外出先で一番よく利用する喫茶店舗と言えばスターバックスなのですが、記憶が間違っていなければ、2014年のドリップコーヒーはshortの本体価格が¥290でこれにtaxが乗って¥319だったはずです。

つまり、わたしの記憶通りに2014年時の比較をしますと、「待夢」さんは46年もの間値上げをせず経営努力を続けてこられ、そこを基準にすると一杯価格は37年間で¥30しか値上げできていないと考えました。さらに言えばスターバックスはセルフサービス、「待夢」さんはフルサービスの違いがあっても値段というものは上げにくいのだとしみじみ感じました。

産卵鶏の病気、中央アジア地域での戦乱、たくさんの要因で食料品価格が上がってきました。新潟県にある「三幸製菓」さんの「丸大豆煎餅」はハミゾウとナミゾウの大好き米菓で、これもやや大きさが小さくなりました。米が勝手に平たくなって焼かれ、醤油味をまとい、歩いて我が家には来ません。作って詰めて運び、商店で売ってくれて初めてバリッとかじることができます。

ハミゾウの生業である旅行業の手数料も上げるに難しく、だけども前述のように生活にかかる出費は確実に増えています。ということは、給与から使える金額もじわじわ下がると考えざるを得ません。

悲しくなっていても現実は続きます。好きなコーヒーや白ワイン、クロワッサンやゴルゴンゾーラチーズ、それらはぜいたく品だとわきまえるのだぞ、と自分に言い聞かせます。

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