ナミゾウカンパニー 食堂部

皆様本日のご機嫌はいかがでしょうか。

ハミゾウ(オット)の転勤に伴い首都圏ライフが始まった2014年は、たくさんの新体験をしました。住宅だけの地域、近隣には食品スーパーが一軒あるきりで、用事を済ませたい時には交通費を使って大きめの駅前まで出かけていました。

当時はネットバンキングもできず、銀行ATMはコンビニエンスストア内の機械を使えばそれもできますが、通帳記入は無論不可。であれば一気に別の用事も済ませられるため、池袋という街にはずいぶん多く行きました。給与振り込みや公共料金振替で使っていた銀行が、駅の東口でわかりやすい場所にあり、当初は大通りを歩いての行き帰りにしていましたがやがて慣れてくると一本脇道に入ってみる勇気も持てるようになりました。

昼食時間帯の前後に歩いているとお勤め人の男女が列を作っている飲食店が何軒も見えてきます。その一軒の看板に「十割蕎麦」とあります。これは珍しいと思い、早速列に加わり、食べてみました。立ち食いではなくカウンターとハイスツールの小ぶりなお店ですが、とにかく食べて出ていく人々の回転が早い。待っていたのも数分で店内に入って食券を買い着席。ちく天とざるそばを食べても¥500にならなかったと記憶しています。昨今の事情もあって値段は上げておられるでしょう。ここで十割蕎麦の美味しさに驚き、池袋で何かを食べたくなると行っていました。そばもつゆもさっぱり。ずいぶん昔食べた関東のうどん、蕎麦の醤油辛い味は感じません。

「嵯峨谷」さん。こちらが関東風蕎麦の鮮やかさを教えてくれた大事なそば店です。ここから他のそば店を見かけたり、人から聞いて食べに行きました。

先日、長野県に出かけると決めた時も蕎麦の名産地と想像し、事前にお店は決めて出かけました。口コミサイトも見ていましたし、旅のお手伝い仕事に携わるハミゾウ(オット)も、

「お。だいぶ昔に行ったで。うまかった」

と一言。期待大です。当日は雨を呼ぶ魔性の女ナミゾウの全力発揮で「しっかりめの雨天」。傘をさし足元がびちょびちょしながら入店。15分後にはそんなことお構いなしに美食を楽しめました。炭火焼きの椎茸、茄子と餅の揚げひたし、そして旬野菜の天ぷらとざるそば。こちらも力強い十割蕎麦の弾力と江戸地方とは違うつけつゆの味で美味しくすすりました。酒好きにもってこいのお供に鶏皮の炙り焼きも絶品です。八幡屋礒五郎商店の七味唐からしをまぶして熱々の鶏皮煎餅です。これでワイン3杯は軽くイケます。

翌日。長野で一泊の小旅行ですので昼食も新幹線に乗る前にご当地でと考え、昨夜がとても美味しかったので本店を目指したのです。店舗の造作は蔵を改築したのかもしれませんが、天井が遥か上にあり、開放感があります。もちろんそばは大正解。旬野菜がやはり美味しく調理法もマリネであったりフライで出されたり。前夜のせきれい橋店ももちろん、本店もご繁盛で何よりと思いました。店名は、

「川上庵」

さんです。

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