ナミゾウカンパニー 美術部

皆様本日のご機嫌はいかがでしょうか。

クリーナーで床掃除をしながら、ひとりの画家を唐突に思い出しました。ドイツの画家「カスパー・ダーヴィト・フリードリッヒ」です

20代の頃に初めて鑑賞し、記憶ははるか昔となっていき、定かではありません。兵庫県神戸市内にあり、現在は「横尾忠則現代美術館」に改装されている兵庫県立近代美術館で開催された展覧会で鑑賞したとおぼろげに覚えています。日本の画家「東山魁夷」氏の画風が好きで、海外のこのフリードリッヒ氏の作風にもぐぐっとひかれました。東山作品とも通じる静かで特定できない時空を感じます。季節や建造物がそこに在ったことが事実としても、それが主眼ではないとわたしには受けとれました。人物が描かれてはいますが、モチーフのひとつとしているだけで、目を見張るキリリとした風景画をたくさん残しています。

タイトルを忘れてしまったのですが、中でも一点とても素晴らしい景観を写しとったものがあり、今もずっと脳内に残っています。エルベ川という名称だけをどうにか忘れずにいて、数年前その世界文化遺産認定が抹消されたことを知りました。世界文化遺産登録地域であったことすらその新聞記事を読むまで知らずにいましたが、やはり指定されるほど美しい場所なんだなと感心しました。

地球上には数多くのアメイジングな風景や自然物があるんですね。そのいくつかをじかに見たいと思わせてくれるのが画家さんがたの力。もちろん写真や動画映像でも知ることは可能ですが、すこし古い時代の絵画の中に存在する自然物や建造物が現代にも残存していることを保存状態の良い絵画で知るのも楽しいものです。

40代50代それから60歳を超えた今に至るまでたくさんの作品を見せてもらってきましたが、あの作品、と思い出せるものが今も心にあることを幸せに思います。

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