ナミゾウカンパニー 気象部

みなさま本日のご機嫌はいかがでしょうか。

気温とともに湿度も上昇してきました。暑さが苦手な友人へ早くも「暑中おみまい」のメールを送りました。不機嫌発動でしょうね、と。

逃げられない真夏の酷暑に耐えるため、体を暑熱順化しましょうとラジオから聞こえてきます。どうにか浴槽に湯を溜めて入ることは続けていますが、それもあと何日かのことです。体の熱が取れず寝付きにくくなるのと、狭い浴室での蒸気に負けるのです。

ここ数年「ととのうサウナー活動」にいそしむ方々が増えたと雑誌で読みました。日経新聞に見開き二面を使った強い広告で、サウナイベントの紹介がされ、服飾や、雑貨の売り場でもサウナ用ハットを見かけます。2022年秋に山形「スイデンテラス」に宿泊した時にロウリュサウナ室があり、挑んでみたものの、1分も在室できず逃げ出しました。

汗を出すことが嫌いです。労働は汗をかき、恥もかいて成長するものといつだったか聞いた気がしますが、怠け者上位にいるわたしはできるだけ汗ダラダラはないようにと、そっちへ注意を払って生きています。

中学高校と学校部活動のテニス部に所属し、引退時期まで在籍しました。汗だくの夏だったはずですが、ティーンズジェネレーションはしあわせだったのだなと、過ぎてから思います。全身ズルズルで、体操服が体にまとわりついていても平気だったのですから。

今の4月下旬から5月の中旬までの部活動の時期を思い出すと、いつも藤棚が浮かんできます。校庭と第一校舎の間、指揮台の横に立派な藤棚があり、土曜の放課後、クラブ活動開始時間までにお昼ご飯を花の下で食べていました。涼しくて風がよく通り甘い香りが吹き抜けていくたくさんの藤の花の下、ベンチで満腹になるとそのまま昼寝といきたいところでした。現実にはそうならず、広げたものをさっさと片付け、コートへ急ぎます。

少女まんがの「エースをねらえ!」がヒットした頃入部し、クラブ部員は大勢で、そうでなくても身体能力は低めでしたから、「ボール番」で2年と4ヶ月が終わりました。何が楽しかったのかと思い起こせば、友達とのおしゃべりでした。よくもまぁ毎日二つ折りになったりのけぞったりと笑うことがあったこと、こども時代とはそういう貴重で、しかも短い時間です。

近隣の公園にも藤棚があり、今年も用事の道中に何度かその横を通りました。五感のうち、記憶は嗅覚と強く結びついている説があります。わたしの持つ感覚ではまさにそうです。香りのある花の季節には映像が脳内によみがえります。いやだったこと、苦しかったあれこれは出てこなくなりました。これこそ「年の功」かもと、ありがたく思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました