ナミゾウカンパニー 映像部2課

みなさま本日のご機嫌はいかがでしょうか。

「カーラ・デルヴィーニュ 本当の私を探す旅」の第4回目を視聴し終わりました。この回は「美への反応」を伝えてくれました。

美容整形手術を受けるコロンビア、韓国、ブラジル、イギリスの現状を知りました。女性が成功した男性にとってのトロフィーと位置されている地域があることも。配信型の海外ドラマを見る時間とともに、映画で知ってきたことよりも多くを知る機会が増えましたが、事実なんだなと思います。文化が違うし、そこで暮らす、生きていく術の一つに「求められている美に徹底して近づけていく」加工をする彼、彼女たちの覚悟には敬意さえ持ちます。

富裕層の住人には当たり前におこなわれてきた美容法なのでしょうが、わたしは最近知った「ボトックス注入術」についてもカーラ氏が取材していました。形成外科医が話すことを聞いていて驚きました。筋肉を麻痺させて皮膚を引き締め、その効果は3〜4ヶ月だけ持続するそうです。

「うつ病の発生率も減ります」

これに驚きました。その仕組みは、眉間にシワが寄る回数が減ることを脳が感知することにより、「幸福感」が増すからだそうです。

ミラーリング、も聞いたことがありますし、この施術を受ければその効果が現れるのもそうだろうなと思います。費用を今、そしてこの先もずっと出せるのなら受けてみたい欲望が湧きます。

ルッキズムはいいことではないのでしょうか。価値の最上位に置き、厳然と各個人の自尊心に傷をつける「ための目的」でふりまわすのでなければ、存在してもいい価値観だと思います。

わたし自身の顔は凹凸に乏しく、左右非対称、目、眉、鼻梁、色素、毛穴、どれ一つ「美形」からは遠いですし、体全体にも造形美はありません。研究している人によると、新生児は左右対称の顔に安心感と親和性を持つという一説があります。そもそも胎内でヒトになっていく細胞分裂の過程は花びらが美しいように均整の取れた形で少しずつ進むそうです。

自身に均整美がないと思春期からわかっていて単なるコンプレックスなのか、なぜ「バランスのいい美人」にすぐ目が行き、好きなのかずっと考えていて、この番組の中での実験を見て少しだけわかりました。繰り返し見る画像に引っ張られる傾向が脳にはあるようです。

母が美容院を経営していました。長らく「ロレアル社」の美容材料を業務に使っていて、当時はひんぱんにポスターを貼り替えたり、また雑誌も欧米系のモデル女性だけでした。お正月が近づいて、和服を着る季節になるとやっと日本人モデルが現れますが、彼女たちも厳選された美女、あるいは映像のトッポスターばかりです。それらを10歳から見続けると、脳内がそれにならば反応するようにできていったのかもと、自分については仮説を持っています。

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