ナミゾウカンパニー 美化部

みなさま本日のご機嫌はいかがでしょうか。

愛らしい顔立ちか、あるいはキリッと造形のくっきり美人であるか、それ以外であるか。わたしの顔はそれ以外のカテゴリーです。母が美容室を経営しており、美容材料のメーカーから配られていた当時のポスターには全員欧米人種のモデル嬢が採用されていました。幼少から彼女たちを繰り返し見ていた[刷り込み]効果でしょう。美しい、とはそれらを指して言うものと信じてきました。今でもそれは変わらず、ルッキズムだけを判断基準にするのは悲しいですが、自分が思う美形でありたい気持ちもまた同時に大事だと思っています。

金銭面、親の感覚ともにわたしが育ってきた頃とこんにちとでは違いがあります。思う顔になりたいからと整形外科手術を受けるのは容易ではありませんでした。ひどいニキビに悩まされたことはなく、肌をどうしたいは無く、鼻の形に理想を追ってもいませんでした。厳重な一重のまぶたに何度かアイテープを付けてみては思う成果にはならず、その厄介さにすぐ飽きてしまいやめました。

顔の中で現在でも気にして手入れを続けているのが「眉」です。形がまず気に入らず、中学時代に隣席の男子がわたしの横顔をしげしげと見たあげく、

「アイツ男みたいな顔してんな」

と近い席の男子と話している声をはっきり聞いてしまいました。その男子には思い入れも何もなく、むしろそれが聞こえても、何さフンっと感じただけです。それでも他人の言いぐさには真実があるのだなと気がつき、以後試験勉強の時にも鏡を見て、まずレザーで剃ってみます。次に毛抜きで抜き始めました。毛根があるものを引っこ抜くのですからそれはもう痛いです。我慢して、ここは要らないよなと抜毛し続けて、いつしかたくさんは生えてこない眉になっていきました。

22歳を過ぎた頃、プロメイクの勉強を始めて、「shu uemura」メソッドに沿ってアイブロウを作って行くうちに自眉も進化していきました。

繰り返しますが、美形でも愛嬌のある顔でもないので、眉が整ったからといって「美しく」はないです。マシになったのでそれで満足でした。

以後家庭を持って、メイクアップどころかメイクダウンのバタバタ年月が過ぎていきました。40歳を過ぎてようやく時間をかけて肌や眉の手入れを再開した頃には、髪に多くの白髪が発生。髪を明るめのブラウンに染毛し始め、それに合わせてアイブロウのカラー変更もしなくてはならなくなりました。それ以前にシンガーの「浜崎 あゆみ」氏がたくさんの広告媒体に出ていて、ヘアカラーはゴールドに輝き、アイブロウもそれに合わせています。美容師ライセンスを持っているとはいえ、眉の染毛はどうなんだろう、とそれを不思議に思っていました。

さらにその後10年。眉毛のメラニンも消えてきました。父の眉を見て、

「お父さん、眉毛が白いよ、おかし〜」

と笑って指さしていた失礼なわたしにもその日が来たんです。さて困った。雑誌で紹介されていたプチプラコスメ商品の中に、アイブロウマスカラの一品がありました。「インテグレート ニュアンスアイブローマスカラ」。現在は値上がりしているようですが、当時は¥500少々で購入できました。早速使ってみるとさすが日本の老舗メーカー資生堂製品は、使いやすく発色も良い。クレンジングは通常のものでも落ちます。

以後、眉作りの忘れ物をしないよう気をつけて外出します。「インテグレート」の後、「ヘビーローテーション」を使い、「ルナソル スタイリングアイブロウマスカラ」を使ってきました。ルナソル製品はインテグレートの数倍の価格ですが、ブラシの作りもよく、先端がスリムで使いやすく2本連続で使いました。「FASIO」のアイブロウマスカラは一本使ってみました。発色が良く髪色との違和がなかったのですが、ブラシがややわたしには使いづらく、一本で使用はやめました。

現在は「fujiko」マジカルアイブロウカラーを使っています。これはブラシが繊細な作りで、かつ細いため細かく短い眉の一本もとらえられます。

いい商品を開発し、製品にしてもらえることで「眉作り」に大いに助かっています。

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