みなさま本日のご機嫌はいかがでしょうか。
きびしい今夏でしたね。毎年「もぅあかんかもしれへん・・・」と口にはするものの、どっこいしぶとく生存中です。
セカンドプレイスを求めて、とは格好つけのために名付けているだけ。実のところは手元不如意だから少しでも収入を得たいと探して採用してもらい、今日に至ります。
7月第一週から働き始め、ひと月持つのだろうか、とオロオロするうちに8月に入り、休暇でアミゾウ(子)が帰省した折に、
「続けていけそうなのか。いずれにしても、ダメならできるだけきれいに辞めさせてもらうようにしてあきらめればいいさ。働くことから得られるものは多いから、驚きはしたけど、いいことよ」
と、ぼやくわたしにかけてきた言葉に、それもそうだよなぁと納得。次の勤務日までか、その次かなと思いながら、3ヶ月続いています。
百者百様。十人十色。実感した日々でした。古くからの友人に愚痴を聞いてもらった時の助言、職場の同僚、先輩スタッフ、幹部マネージャー。全員違う意見や信条を持っています。そんなの、60年超生きてくればわかっていそうなものなのに、体験は強いです。
「場面で態度を変えるヤツ」
が嫌いです。自分自身も、人が見てるなと思うシーンでいかにも無理して作業してますとアピールすること度々です。それでいながら他人がへつらっている様子を察知すると喉から下に毒ガスが湧き上がってくるのを感じます。
昨日の勤務時。同期入店で、年齢も一歳違い。口八丁手八丁の姉さんだなとは当初から感じていましたが、ゴミ出し作業中に別のゴミ箱掃除をやってねと指示してきました。
何を言われているのかさっぱりわからず返事できないでいると、早口で、
「だからソレそのままにしてると・・・・」
と放置していてはダメな理由をまくしたててきます。イライラとなんでわかんないのとでも言い出しそうなので、
「昼間にしなさいと言われたことないんですけど・・・」
とだけやっと返事をしました。
それがまた「やりたくない言い訳」に聞こえたのでしょうが、火に油になりそうだったので、ひとまず処分場へ出しに行ってからとだけ言ってその場から逃げました。どうにも釈然とせず、その時間帯に大尊敬のメンター先輩が幸いにも勤務中だったので相談に行きました。結論は彼女の指示に従うことは不要、優先する作業はそれではないとのことで、納得できました。
タミさんというその彼女は自分を恃むこと強めの自信家で、人生を切り開いてきた自負満々のようで、他者へのジャッジがとても早いのです。新人さんだと紹介されていたのでたまたま知っていた若いスタッフさんを遠くから指して、
「あの人何なん。使えへんわぁ。カコさん以上に使えへん」
と小噴火。カコさんは勤務時間帯が重なることがあり、お互い知っている姉さんです。何重にも驚きと毒ガスを感じうんざりです。カコさんその人は、確かにマイオンリーペースの持ち主。私物のダスタークロスでお掃除をしてますし、利用禁止と言われている通路をスタスタと歩いていました。今、親しい友人になりたいと思う人ではありません。私よりはかなりの年長とお見受けしますが、待機状態の時の姿勢がいいのです。背中も腰も曲げず、小柄な体をすっく、と立てています。運命もあるのでしょうが、もう少し年少の先輩は明らかに背中が丸くなってそれが固定されていますので、なお驚きます。タミさんが使えないと言い放った仕事ぶりが何を指すのかわかりませんが、もしも動作のスローペースを言うのならとても悲しい。だって明日の我々なんですから。体のあらゆるところが経年劣化し、脳が思うほどには動かなくなるんです。
さてそのタミさん。店長や幹部スタッフとの関係が良好のようで休憩室で朗らかに談笑されています。
近年嫌いな現代用語「コミュ障」。それがあざけられるのはいじめだと思ってます。気分が乗ると落ちのない話をダラダラする癖があるので、できるだけ会話の端緒も出さず、先方から話しかけられた時には乗っていくようにしています。ですから、仕事でまだまだミスの減らない今、雑談といえども話しかけていく勇気が持てていません。
さいわいにも別のスタッフさんがあれこれ面白い話を教えてくれます。
ひと月ほど前に、運営会社の社長や地域幹部、さらには海外の支社長まで来るという日があり、全員ソワソワ、だけどお客様第一ですから忙しい。そもそも来なくてもいいのに、見たきゃ、国道の向かい側からでも見える大型店舗なんだからさと内心ブツブツ思ってました。その思いがバックヤードで作業しているときに出てしまい、気安く話せるリタさんにぶつけてしまいました。するとすかさずリタさん。
「よぅあるで。あるあるこんなこと。こんなんよぅ聞くで」
とバッサリ。このひとことで雲が晴れました。他者と過ごし揉まれることで人は練られていくんだな、我が身は未熟だなとつくづく思いました。
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