ナミゾウカンパニー 映像部2課

皆様本日のご機嫌はいかがでしょうか。

ヒト類として地球にいる以上他のヒトと関わらずにいられません。社会活動が活発ではないので、その数は少ない方です。ドラマ視聴を通じて他者の持つ価値観や信条、誇りをその隙間で知ることが多いです。時代設定が古いものも好きですが、現在時とおおよそ±10年の間のフィクションをよく視聴します。

ここ1ヶ月は配信ドラマの

「S.W.A.T」

に熱中しています。special weapon and tactics を短くした呼称のようです。ウェポンや、タクティクスなど深刻なものばかり出てきそうだと身構えました。確かに毎回亡くなる人が出ますが、その過程隊員たちの私生活もみっちり描かれています。この作品を含めいくつも近年作の主言語が英語のドラマを観てきて20年以上前と何かが違うなと思ったことがいくつかあります。

まず喫煙シーン。何かといえば一服、二服。もうもうと白くなっている環境でもっともらしいことを語り合う。こどもがいても。どこでも何時でもといった様子です。喫煙を楽しむ人には何が悪いのかと問われるでしょう。非喫煙者が逃げられない環境で我慢していることもどうかお忘れなきようお願いします。フレグランス類の好きな私は公共の食事の場所まで香水びんを持ち歩き、さて、とそれをスプレィはしません。それと同じ程度で考えてもらえるとうれしいです。そのタバコモクモクのシーンが激減どころかまず出てきません。これは爽快です。この背景事情は知りませんが単純に大歓迎です。

次に。多様性の実際を視聴者に少しでも考えてもらおうと意図している脚本が増えていること。悪い人、死んでもらう、オワリ。ではなくそこへ至らない道は無いのか、見つけられないのか。

つい最近まで、アメリカは自由の国平等の社会だと思い込んでいました。アメリカファーストの考えの方からは批判を浴びる覚悟で言いますと、お金で買う自由ならばそこには無いし階層はガッチリしている。カラード人種の私が彼の国に生まれていたらそのコミュニティー以外で生きて行くための困難がいくつもあっただろうなとさえ思います。ドラマ内のキャストたちが散々苦労する姿を観ていて苦しいほどです。日本国でも階層はあります。差別する階層の住人は「区別です」とおっしゃる。各個人の哲学がマーブル模様になるといいと理想では思います。時間はかかるでしょうがその日は来ると信じています。はっきりくっきりヒト類をゴミの分別の如く分けたい、区別しないと気が済まない人もいるでしょう。その信条を否定はしません。それも「自由」です。他者の「自由」もちょびっとでいいので気にかけてほしいと強く願います。

仏教で曼荼羅とは識字率の少なかった時代にブッダさんの教えをわかりやすく伝えるためにビジュアルにして展開した絵だと聞いたことがあります。小説、映画、映像、舞台作品、美術作品、それら全てが伝えてくれている「何か」に気づかせてくれる豊かな時代になったと感じます。

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